メンバーズ株に見る、損切りの難しさ

損切りの重要性については先に説明した通りですが、
理屈では分かっていても実践するのはとても難しいものです。
会社側から悪材料が発表されたりした場合は区切りをつけやすいですが、
何の悪材料もないのに上昇していた株価のトレンドが急に変わる場合、
瞬時に判断して損切りを行うのはとても勇気がいります。

2012年のメンバーズ(2130)を例にとって説明すると、
この年の4月にメンバーズはフェイスブックの認定デペロッパーに認定されます。
日本で認定デペロッパーに選ばれた会社は他にも3社ありましたが、
上場している企業はその中でメンバーズだけ。
つまり株を買えるのはこの会社のみだったわけです。
ちょうどフェイスブックが日本で流行しだした頃だったこともあり、
市場は敏感に反応を示しストップ高を連発。
400円をウロウロしていた株価は一気に6000円まで跳ね上がりました。

このときのメンバーズ株はこれまで見たことの無いほどの人気ぶりで、
名証銘柄で株の流通量が少ないこともあって比例配分でしか買えない状態。
それが1日2日ではなく何日も続いたのです。
しかし加熱しすぎた株価は落ちるのが常識。
6000円オーバーの株価をつけた翌日から一気に急降下し、
今度はストップ安を連発して売りたくても売れない状況に。
最終的にはほぼ元の株価に戻ってしまったのです。
※その後も大きな上昇をすることなく2015年8月現在の株価は450円前後。

このときの6000円前後で買って損切りができたとすれば、
最高値の6000円オーバーをつけた翌日のみ。
それ以降は1000円台までほぼ売れない状況が続いたので、
本当に一瞬の判断で損切りが必要だったわけです。
上がると思った翌日に損切りするなんて本望なわけがありませんので、
マイルールによる機械的な損切りをした人のみが成功し、
大きな損失を防げたのだと思います。

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